甘味処

備忘録

「美術館女子」について思ったこと

あまりにも話題に触れるのが遅い。

分かってはいますが、少しだけ考えていたことがあるので、箇条書き程度に残しておきます。
このブログ、どんどん自己満足度を増している…。

理系女子、歴史女子、あるいは刀剣女子が話題になった際はそこまで意識していなかったけれど、今度の「美術館女子」に何となくもやもやするのは、自分が美術館好きで女性に区分されているから、何となく当事者意識があるからなのかな~とか考えたりしました。

写真を撮ることや、それをSNSで共有することを目的とした作品もあるし、美術をよく知らない人でも気軽に楽しめる展示というのも存在すると思います。

ただ、美術館という場所に、知識を得るためだとか、癒しを求めるために訪れる人もいるわけなので、目的が違う人に対して決めつけるように「美術館女子だね!」と言ってしまうのは的外れだと思いました。(ザッと見た限りそのような光景は無かったと思います。)

美術館女子における「女子」の定義が、アイドルとして活躍する方を起用していることもあり、「愛らしく "未熟な" 女性」を指しているという意見に納得しました。

※決して女性アイドルを蔑視しているわけではありません。

日本におけるアイドルの起源がそこにあると思っています。歌が上手いとかダンスが出来るとかよりも、成長していく過程を見せることができる人、尚且つ愛嬌のある人が、アイドルの定義に近い人間とされた歴史があると認識しています。

「美術に関する知識がなくとも、美術館を楽しむ方法はある」というのは事実と思います。背景を知らずとも作品に対して好き嫌いが芽生えることは決していけないことではないですし、それこそ写真映えする作品や建築もあれば(撮影可能な場所ばかりでもないですが)、併設のカフェやショップも楽しいところが沢山あります。美術館という場所に沢山の人が訪れることはプラスな現象ですもんね。

件の企画の目的はこんな感じだと思いますが、「美術館女子」という言葉が独り歩きしている印象があります。今まで登場した色んな「○○女子」が物議を醸していたのと同じように注目を浴びているのかもしれない、と思いました。

ツラツラ書きましたが、要は自分が、企画で言われているところの「美術館女子」には当てはまらないのかもしれないと気付きました。未だ知識は浅く、ミーハー感覚で美術館に行くこともありますが、どちらかと言えば、勉強のため、自分の興味の範囲を広げるために訪れていると認識しています。多くの人が集まる場所だからこそ、難しいところなんですかね~。

ジェンダー的な問題に対しても世間が敏感になってきているので、このタイミングであのような企画をスタートさせたところも、話題を生んだ要因かもしれないですね。