甘味処

備忘録

26歳になりました

ちょうど10年前、高校生くらいのとき、何だか分からないけどほぼ毎晩泣いていたんですよ。思春期だったんでしょうね~。課題もやらずに遊び呆けて、何も終わらなかったな、自分は駄目な人間なんだな、周りにも迷惑かけて、最低だな、って感じで、後悔とか情けなさみたいなものがあったんですね。ずっとずっと、あるはずのない内臓が悲鳴をあげるみたいに、胸のあたりにトゲトゲした塊があって、内側から攻撃されているようでした。

今それが全部無くなったかと言うと、まだほんの少しだけ、欠片が残っているように感じます。あのときにボロボロ泣いたおかげか、ストレスとして溜まり続けていったということはなく、春の雪解けみたいに、胸中につっかえていたものは姿を消しました。ですが、当時の感覚を今でも鮮明に思い出すことができます。奥底に眠っているだけかと思いきや、割と簡単に現れて、気付くとどんどん蝕まれていく。寝たら大抵忘れるんですけどね。

歳をとる度に、もっと大人になれると思ってたな~と感じます。10年前に夢見ていた26歳という年齢の人間は、もっとしっかりしていて、頼り甲斐があって、素敵な立ち振舞いをするイメージだったのに。そう易々と思い通りになると思ったら、大間違いですね。

それでも10年という月日は確実に経過しているわけで。10年というと、結構な時間なわけで…。もっと出来ることがあったんじゃないか、変われることが出来たんじゃないか、と、後悔したらキリがありません。結局周りと自分を見比べて、自分に無いものを追い求めて、でも手に入らなくて、苛立って悲しくなって、悪循環に陥ります。

わたしは基本的にわたしのことが大好きなので、今までの人生ずっと幸せだったし、これからも幸せなのだろうと思います。それこそ、泣いてばかりいた10年前も、自分を嫌いになったことはなく、自分だけは自分の味方だと思っていて、そこに甘えていたし、今でも相当甘えています。

達成したい目標や叶えたい夢は少なからずあって、その為に努力することが出来たときは自分を褒めたいし、失敗したり何も出来なかったとしても、そんな自分を許してあげたくなります。だからこそ、変わりたいという気持ちがありつつ、無理する必要はないし、と制限を設けてしまっていると感じます。自分に厳しくなることが出来ません。そうまでして苦しい思いをしたくないんです。

でも、そうやって26歳まで来てしまったんです。その事実を、辛く感じるようになってきました。

だから何だ、と。ここまで過ごしてきたんなら何歳だろうが関係ないだろうと。そもそも26などという中途半端な歳で何を言ってるんだと。気持ちを改めるならもっとキリの良い数字で思えば良いものを。でも思っちゃったんですよね。何か妙に、26歳なのか、と思ったら、嫌ぁ~な気持ちになってしまったんです。

正直なところ、今までは、ネガティブな自分を受け入れて傷つくことから逃げていたんですね。そうすると、頑張らなければ傷つくこともないと気付いて、変わったり挑戦したりすることを嫌がるようになって、一番楽な道を選ぶようになるんですよね。実際、そうなりました。楽な道を選ぼうが、生きていくことは出来るんですけど、敢えて茨の道を選んだ人と比べたら、成長度合いが違うのは当たり前で。

何か、小さな些細なことでもいいから、自分が変わるための努力をしなければならないと、やっと思えるようになりました。劣等感に浸ってぬくぬくするよりも、もっとポジティブな自分を好きになりたいし、それで何か新しいものが生まれるなら一石二鳥だし。ずっとずっと、やりたいと思っていることはあるし、今それを達成できなくてもいずれは…と考えていけれど、そうも言ってられないような気がしてきました。

本当は、もっと早く気づきたかったですけど。たまたまそれが今年だったみたいです。

もちろん、これまでの時間が全て無駄だったとも思わないし、必ず自分の糧になっていることは分かっているので、それを活かせるように、過去の自分を誇りに思えるように、その上で、今の自分を誇りに思ってもらえるように、成長できたらいいなと思います。

 

という、決意表明のようなものでした。恥ずかしい!